ダイキン、業界トップの省エネ性を達成したルームエアコンを新発売

2012年10月3日 16:25

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「うるさら7(Rシリーズ)」(画像:ダイキン工業)

「うるさら7(Rシリーズ)」(画像:ダイキン工業)[写真拡大]

 ダイキン工業は3日、ルームエアコンの構造・冷媒を根本的に見直し、ワイドリビングに最適な4.0~7.1kWクラスで業界トップの高い省エネ性と快適性を両立した「うるさら7(Rシリーズ)」を、11月1日より発売すると発表した。

 同商品は、従来の冷媒HFC410Aに比べて地球温暖化係数が低く、冷暖房時のエネルギー効率に優れる新冷媒HFC32を世界で初めて採用。4.0kWクラスにおいて業界に先駆けてAPF7.0を達成し、高い省エネ性と環境性を同時に実現している。

 新冷媒HFC32は従来のHFC410Aに比べ、温暖化係数が約3分の1と環境性に優れ、また冷暖房時のエネルギー効率が良く、冷媒としての性能にも優れている。ダイキンのルームエアコン年間生産台数を全てHFC410AからHFC32に置き換えたときの温暖化防止効果はCO2換算で約4.6万トンに相当し、これは家庭の年間CO2排出量の約1万世帯分とほぼ同量となる。ダイキンは、空調専門メーカーとして世界に先駆けてルームエアコン全機種にHFC32を採用することで、地球環境の保全に大きく貢献する。

 新冷媒を採用すると同時に、室内機の構造を根本的に変更し、上部と下部に空気の吸込み口を設けた業界初「ダブル吸込み構造」や、高効率の熱交換器を採用することで運転効率が大幅に向上した。4.0kWクラスでAPF7.0となり、ワイドリビングに最適な4.0~7.1kWクラス全機種で業界トップの省エネ性を達成し、環境負荷低減製品の調達を推進するグリーン購入法の基準値もクリアした。

 また、広い空間でも天井に沿って気流を遠くまで届かせる「サーキュレーションフラップ(羽根)」を採用。空気を天井に沿って吹き出し、室内機の下部から吸い込むことで空気をかき混ぜる様に循環させる「サーキュレーション気流」を実現した。冷房時は従来の約半分の時間で部屋の奥まで設定温度に到達する。また暖房時は、足元を暖めながらも暖気の溜まりやすい部屋の上部を定期的に攪拌することで温度ムラを解消する。

 従来の再熱除湿方式は、除湿しながらも室温は下げない様に、除湿した冷たい空気を暖めるエネルギーが必要だった。今回の新しい除湿方式では、除湿した冷たい空気と室内にある温かい空気を混ぜて吹出温度を調節することで、少ない電力で冷えすぎない除湿が可能。消費電力が従来の約半分になり、節電で設定温度を冷房28℃にした場合でもより少ない消費電力で快適に過ごすことができる。

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