武田薬品のロシア医薬品生産工場が完成、本格稼動は2014年を予定

2012年9月12日 12:08

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 武田薬品工業は12日、ロシアのヤロスラブリに建設していた医薬品の生産工場が完成したと発表した。なお、同工場の本格稼動は2014年を予定している。

 武田薬品は、ロシアにおいて売上高が7番目に大きな製薬企業であり、長期的視点でロシアの医療に貢献するという使命を果たすために、高品質な医薬品の現地生産に投資している海外企業の一つ。武田薬品によると、ロシアの医薬品市場は2011年には147億ドルとなり、世界で11番目の市場規模にまで成長した。また、ロシア/CISの医薬品市場については、2012年から2016年までの年平均成長率が約11%になるものと予想されており、武田薬品は同期間に市場を上回る約15%の売上高の年平均成長率を見込んでいる。

 武田薬品の長谷川閑史代表取締役社長は、「当社は、真のグローバル企業への変革に取り組んでいる。ロシアは当社にとって最大の売上高を誇る新興国市場であり、今後数年間、当社事業の成長に大きく貢献するものと予想している。今回のヤロスラブリ工場の完成は、成長著しい新興国市場への戦略投資の一環であり、患者さんおよび医療関係者の皆さんに現地で生産された医薬品の提供を可能にするだけでなく、ロシア経済の発展に大きく貢献するものである」と述べている。

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