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Adobe Reader、6月に報告された脆弱性の一部が未修正
tamo 曰く、 GoogleのセキュリティーチームがChrome内蔵のPDFリーダーに実行したファズテストと同様の手法でAdobe Readerを調査したところ、クラッシュを引き起こす脆弱性が60個発見されたそうです(gynvael.coldwindの記事、The H Openの記事、本家/.)。
60個の脆弱性のうち、攻撃に利用される可能性のあるものは40個。Adobeには6月下旬に報告されていますが、8月14日に公開されたアップデートAPSB12-16ではWindows版とMac OS X版で計16個の脆弱性が修正されないまま残されており、Linux版はアップデートが公開されていません。
これらの脆弱性が攻撃に使われているという証拠はないものの、Windows版やMac OS X版で修正済みの脆弱性は修正前後のバイナリーの差分から容易に見つけることができます。また、ファズテストに使用したサンプルは公開されているPDFファイルをビット反転などの細工を施したものなので、ブラウザー用のAdobe Readerプラグインを無効化し、メールに添付されたPDFファイルなど、外部から受け取ったPDFファイルを開かないことが推奨されています。Windows版のユーザーはサンドボックス機能の搭載されたAdobe Reader Xを使用することで、攻撃を受けにくくなるとのことです。
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