【注目の決算発表】ソニーフィナンシャルはもみ合い、1Q減益転換業績発表も親子上場解消思惑が続く

2012年8月14日 10:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ソニーフィナンシャルホールディングス <8729> は14日、10円高の1310円と4営業日続伸して始まり、15円安と反落するなど前日終値を挟みもみ合っている。

  前日13日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、8月2日の決算速報通りに減益転換したが、織り込み済みとして、むしろ親会社のソニー <6758> が、親子上場解消のためにソネットエンタテインメント <3789> を株式公開買い付け(TOB)した思惑が続き下げ過ぎ訂正買いが交錯している。

  1Q業績は、前年同期比8%増収、20%経常減益、11%純益減益と伸び悩み、期初予想の3月通期業績対比の利益進捗率も、22~25%と目安の25%に一部未達となった。売り上げは、生命保険の保有契約の堅調推移により保険料収入が増加し続伸したが、資産運用収益が、金融市場環境の悪化に伴い、特別勘定の資産運用損益が悪化、変額保険の最低保証の責任準備金の繰入額が増加したことなどが響き減益転換した。

  3月通期業績は期初予想に変更はなく、純利益は、370億円(前期比12%増)と増益転換を見込んでいる。

  株価は、今期業績の増益転換を予想したが、市場コンセンサスを下回るとして年初来安値1077円まで売られ、下げ過ぎ訂正で1353円までリバウンド、1Q決算速報で1200円台を割ったが、ソニーのTOB思惑の波及で1300円まで上値を伸ばした。売り方の買い戻しも加わり、PER15倍台の割安放置が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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