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消費者金融のクラヴィスが破産、負債は3268億円 今年2番目の大型倒産
帝国データバンクは5日、消費者金融のクラヴィス(大阪市都島区)が、7月5日に大阪地裁へ自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は、債権者約46万人に対し、約3268億8700万円(過払い請求金約3219億6700万円を含む)。なお、クラヴィスの倒産は、今年に入ってエルピーダメモリ(負債約4480億3300万円、2月、会社更生法)に次ぐ大型倒産となる。
帝国データバンクによると、クラヴィスは、1975年(昭和50年)7月に「リッチ」の商号で設立された消費者金融業者。設立時は独立系として運営されてきたが、2000年5月にプロミスの傘下となった。2002年4月にはシンコウ(大阪市北区)、東和商事(東京都千代田区)を吸収合併するなどして事業を拡大(この時商号を「ぷらっと」に変更)し、2004年3月期には年収入高約378億400万円を計上した。
その後、2005年6月にクオークと提携(この時商号を「クオークローン」に変更)するなどしたが、改正貸金業法の成立によるグレー金利規制の影響を受け、2007年6月からは新規融資の受付を中止し、債権をプロミスおよび同社の子会社であるパル債権回収に譲渡。同年9月には全支店窓口を閉鎖し、12月には商号を「タンポート」に変更した。
2009年3月に、ネオラインキャピタルには全株式を譲渡され、同年5月に現商号に変更。この間、残債権の回収業務のみを行い、2011年3月期の年収入高は約11億8800万円までダウン、資金繰りを親会社に依存していた。今年1月にはネオラインホールディングスグループから離脱、従来から過払金請求負担が大きくなっていたこともあり、先行きの見通しが立たなくなったことから今回の措置となった。
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