ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治

2012年7月3日 11:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ディスコ<6146>(東1)は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表・・・。

ディスコ<6146>(東1)は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表・・・。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  ディスコ <6146> は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表、前年同期対比では減収転換したが、前期第4四半期(4Q)との四半期ベースでの比較では9.9%増と2四半期連続でプラスとなったおり、この連続プラスをポジティブに評価し下げ過ぎ訂正買いが再燃しているが、なお増減も巡って強弱感は拮抗、高値では方向感を模索するもみ合いに変わっている。

  同社の業績開示方針は、四半期決算を早期開示し、単独売上高、連結売上高、単独業績、連結業績と順次発表するのを基本としており、この四半期実績を前年同期対比で評価するか、直近の四半期実績で比較するかで株価の反応度の高安が分かれる展開を続けてきた。

  今期1Q単独売上高は、208億7600万円と前年同期比で0.8%減となったが、前期4Q対比で9.9%増と前期3Qを底に連続プラスとなった。精密加工装置が、アジア地域のサブコンを中心にスマートフォンやタブレット端末向けの半導体の増産投資が、積極化された影響を受けたことが要因となっている。

  なお、1Q連結売上高・単独業績は7月26日、1Q連結業績は8月8日にそれぞれ発表を予定しており、業績動向にさらに注目が集まろう。

  株価は、下方修正が続いた前期から今期業績の増益転換を予想し市場コンセンサスを上回ったことで年初来高値4950円をつけたが、円高進行と世界同時株安で同安値3850円まで急落、半値戻し水準までリバウンドした。PERはなお16倍台と下げ過ぎを示唆し、信用取組は売り長となっており、売り方、買い方の攻防が続こう。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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