大塚HDは自己株式取得で伸び悩み、今度は立会外買付取引でさら反落=浅妻昭治

2012年6月15日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

大塚ホールディングス<4578>(東1)は15日、25円安の2392円と反落している。同社株は、6月13日大引け後に自己株式取得を発表し・・・。

大塚ホールディングス<4578>(東1)は15日、25円安の2392円と反落している。同社株は、6月13日大引け後に自己株式取得を発表し・・・。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  大塚ホールディングス <4578> は15日、25円安の2392円と反落している。同社株は、6月13日大引け後に自己株式取得を発表し、前日の14日は寄り付きこそ56円高と好感高したものの、その後は前日比マイナスと売られ、引けはわずか5円高と伸び悩んだ。

  このためか、自己株式取得では株価への即効性を薄いとして、前日大引け後に今度は、自己株式立会外買付取引を発表したが、株価は、逆に5月16日につけた年初来高値2500円を前に利益確定売りが増勢となり、限定的な反応にとどまっている。

  13日発表の自己株式取得は、取得株式数の上限を900万株(発行済み株式総数の1.61%)、取得総額を200億円、取得期間を6月14日から9月28日までとした。

  一方、前日発表の立会外買付取引は、きょう15日寄り付き前の8時45分に前日終値2417円で827万株を199億8859万円で買い付けることを予定しており、取得結果は取引終了後に公表するとしている。

  株価は、今年5月開示の今3月期業績が続伸、純利益を1080億円(前期比17%増)と連続の過去最高と予想したことで売り方の買い戻しを交えていったんは年初来高値をつけたが、市場コンセンサスを下回ったことも響き高値もみ合いに変わった。立会外買付取引をテコにPER12倍台の割安修正が再燃するか、強弱感の対立が続こう。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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