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出光興産がベトナムに現地法人エンジニアリング会社設立
出光興産の100%出資子会社である出光エンジニアリングが、ベトナム社会主義共和国ホーチミン市に、現地法人出光エンジニアリング ベトナムを設立すると発表。資本金は約3億円で、同国計画投資省に投資登録の申請手続をし、8月上旬に投資証明書が発行される予定。
現在ベトナムにおいて、経済成長が続くにつれ「計画段階から安全、品質、工程面などで信頼できる企業に発注したい」「設備トラブルがあったとき、すぐに相談できる相手が欲しい」というニーズが高まると見込まれている。こうした状況を受けて、これまで海外事業は案件ごとにプロジェクトを組んで行ってきたものを、現地工場が抱える課題を発掘し解決策を提案するとともに、きめ細かいエンジニアリングサービスを幅広く提供することを目的に現地法人を設立するに至ったという。今後は、日本からの技術支援と、現地の技術者や協力会社を活用する相乗効果によって、設備投資、維持・保全費の低減、および設備の長期的サポートを実施する。
みずほ総合研究所によると、中国における製造業の一人当たりの月平均賃金は、2009年を除き2ケタの伸びを続けており、5年間で約2倍の水準まで上昇しているという。こうした環境下、現在、1500社を超える日本企業が進出しており、今後も大規模な工業団地への工場建設の計画が相次いでいるベトナム。そこに、1983年の設立以来、国内の化学、製紙、食品会社をはじめとする様々な業種に、設備の設計、調達・施工、点検・検査、改善検討まで一括したエンジニアリングサービスを提供している企業が進出する。日本と同等のサービスと受けられるとあれば、益々ベトナムに進出する企業は増加するであろう。経済発展の著しい東南アジア諸国内に置いても、ベトナムは特に目の離せない市場と言えるのではないだろうか。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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