あいおい損保の代理店が保険料を費消、被害額は約5億1600万円

2012年5月31日 13:41

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 あいおいニッセイ同和損害保険は31日、同社が委託している損害保険代理店において、架空の保険契約等により、顧客から受領した保険料の費消が行われていたことが判明したと発表した。

 あいおい損保によると、主に兵庫県内に居住する人を契約者とする保険契約について、同社が委託する代理店主が、「積立型保険」と称して保険料を受領したにもかかわらず、「掛捨型」の保険契約として取扱い、差額保険料を費消したという。また、積立型保険の一時払い保険料を受領したにもかかわらず、分割払いの保険契約として取扱い、差額保険料を費消したという。

 なお、当該代理店は有限会社荒木保険センター(事務所所在地:兵庫県西脇市西脇 148)で、店主は荒木正勝(65歳)。当該代理店は既に募集停止手続きを行っており、現在保険募集を行うことはできないという。

 あいおい損保は5月8日に今回の事態を認知し、その後調査を進めてきた。現時点で被害に遭った可能性のある契約者数は225人・契約数は492件で、予想される被害額は約5億1600万円だという。

 「弊社では、被害に遭われた方への補償に万全を期して取り組むとともに、既に警察には告発を視野に相談を行い、その他の関係機関には報告を行っており、当該代理店扱いの他の契約の調査も含め、本件の全容解明に全力を尽くしていく」とあいおい損保はコメントしている。

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