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王子製紙がインドに段ボール事業の現地法人設立
記事提供元:エコノミックニュース
王子製紙がインドにおける段ボール事業開始に向けた検討をより具体的かつ迅速に進めるため、事業実行の決定に先行して、新たに100%出資のインド現地法人を設立することを決定したと発表。インド・ハリヤナ州グルガオンに本社を設置し、設立は6月を予定している。
事業構造転換施策の一つとして「成長国での事業展開の加速」を進めている王子製紙。その一環として、段ボール需要の増加と品質要求の高度化が予想されるインドにおいて、段ボール事業を開始することを検討しているという。今回の新会社設立は、インドでの事業実現に向けた工場建設用地の取得を早急に進めるため、最終的な事業計画および事業実行の決定に先行して実施される。
中国の経済成長が鈍化し、アセアン諸国の経済発展を牽引する国として注目が集まるインド。すでに多くの日本企業が進出しているが、5月に入ってからもデンソーが、インドにおける自動車生産の拡大に対応するため、ハリアナ州ジャジャール市に新工場を建設すると発表するなど、依然、活発な状況が続いている。機能材事業の生産設備停止や改造・生産品種の転換など、事業構造転換を進める王子製紙にとってインド進出は業績回復を担う大きなものとなる。今後発表されるという設備投資計画や収益見通しにどういった数字が表れるのか、注目したい。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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