PHP 5.3.12とPHP 5.4.2、脆弱性が完全には修正されていないことが判明

2012年5月6日 17:58

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記事提供元:スラド

Kidzuki_Nihiru 曰く、 PHPをCGIとして使用する場合にリモートからコマンドライン引数を指定してPHP-CGIバイナリーを実行できるという脆弱性(CVE-2012-1823)が発見され、PHP開発チームはPHP 5.3.12とPHP 5.4.2を公開した。しかし、脆弱性が完全には修正されておらず、改めて脆弱性情報データベースにCVE-2012-2311として登録されたとのこと(threatpostの記事Die Eindbazenの記事Yet Another PHP Security Blogの記事徳丸浩氏のブログ記事)。

この脆弱性は2004年から発見されずに存在していたもので、Apache mod_cgiを使用している環境などが影響を受けるという。悪用されるとリモートからローカルディスク上のファイルを実行されたり、DoSを実行されたりする可能性がある。攻撃者がサーバーにファイルをアップロードできる場合、任意のコードを実行可能となる。広く使われているApache+mod_phpやnginx+php-fpmでは影響を受けないとのこと。

暫定的な回避方法については徳丸浩氏のブログやYet Another PHP Security Blogの記事を参照してほしい。Die Eindbazenの記事にはパッチも掲載されている。仕事やプライベートでPHPを利用されている方は急いで確認をしよう。

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