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大日本スクリーンがラベル業界向けUVインクジェット印刷機を開発
大日本スクリーンが、独自の組み込み技術を採用したワンパスヘッド搭載のラベル業界向けUVインクジェット印刷機「Truepress Jet L350UV(トゥループレス ジェット エル350ユーブイ)」を開発したと発表。ラミネート機や型抜き機などへのインライン接続にも対応する。
世界のラベル印刷業界の生産高は2010年に約2兆3000億円に達し、2012年には約2兆5000億円、さらに2016年には約3兆円を超える、大きな成長が見込まれる市場となっている。一方で、商品の多品種化や商品サイクルの短期化が進み、多品種小ロットでの印刷に加え、高品質・短納期・高付加価値化へのニーズが高まっている。そのため、必要なときに必要な量だけを印刷できるPODシステムの導入が活発化しており、ラベル印刷業界におけるPODの比率は2010年の10.8%から、2016年には25.7%まで拡大すると予測されている。
こうした状況を受けて今回開発された印刷機は、最大322mmの印字幅に対応し、ラベル用デジタル印刷機としては世界最高クラスとなる毎分50mの印刷スピードを達成。最小3ピコリットルの液滴をコントロールできる多値ヘッドの採用に加え、独自の高画質スクリーニングと高度なカラーマネジメント技術を融合することにより、ざらつきのない鮮やかで滑らかな階調を実現しているという。
5月3日から16日までドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大の国際総合印刷機材展「drupa2012」にて、実機によるデモンストレーションが行われるという。拡大する世界のラベル印刷市場でどれだけの需要を獲得することができるのか、行き先を占う出展となるであろう。大日本スクリーンだけでなく、日本製品の良さを余すところなくアピールする展示会となることを期待したい。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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