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日東電工がトルコの工業用テープメーカー買収
記事提供元:エコノミックニュース
日東電工が、トルコの工業用テープ市場でトップシェアのBento(ベント)社及びその販売子会社を買収することでBento社と合意したと発表。トルコや東欧などの欧州における新興市場や、隣接する中近東や北アフリカなどでテープ事業を拡大し、欧州管轄エリアにおけるテープ事業売上高を2016年度には2011年度比で2.5倍に伸ばすことを目指す。
日東電工は、2010年4月、テープ関連製品の仕上げ加工と販売を行う「日東電工トルコ」を設立。トルコにおける自動車や家電向けテープ関連市場の開拓などを行う一方で、ローコストオペレーション体制の構築やサプライチェーンの獲得により競合優位性を確立するため、同国市場で実績のあるテープメーカーを中心に買収を検討していた。
Bento社は、トルコの工業用テープ市場におけるトップシェアメーカーであり、同国および隣接する新興国市場向けのコスト競争力が高い幅広い製品群を持つ。さらに、欧州・中近東・北アフリカの地理的中心に位置しており、先進国向けに展開してきた日東電工の既存のテープ事業との高い補完効果が見込めることから、今回の買収を決定した。
2011年度、連結ベースの売上高が対前年同月比で上回った月は9月のみと苦境に立たされている日東電工。半導体用封止材事業の日立化成への譲渡、4月1日からは洪水の影響で停止していたタイでの生産再開など、再起に向けた動きが本格化している。今回の買収はこの動きを加速させ、さらなる伸長を実現することが出来るであろうか。東欧・中近東・北アフリカへの進出を伺う日本企業にとっても、その動向が気になるところだ。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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