スマホでの利用者情報漏れをどうするか。総務省が動向をまとめた中間とりまとめ案

2012年4月17日 12:50

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記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

 彼氏の情報を女性会員に通知することで炎上になった「カレログ」や、個人情報を収集する Android アプリを作ったことで会社の解散までに追い込まれた「ミログ」などスマートフォンを経由で利用者情報が漏れるトラブルが多い。そんな昨今、総務省のワーキンググループは 10 日、スマートフォンにおける利用者情報の現状や、国内外の動向や制度などをまとめた中間とりまとめ案を報告した (INTERNET Watch の記事より)。

 この中間とりまとめでは

 ユーザーが十分に理解・把握できないままに利用者情報へのアクセスを同意している。 
 同意しないとアプリが利用できない。 
 同意・許可した後にどのようなことが起こるのかわからない。 などの不満を多くのユーザーが持っていると指摘した。また国外の動向で、EU が 1 月に公表した個人データ保護規則案のなかに、

 個人からの求めに応じて個人データの削除を義務化する「忘れられる権利」の導入。 
 サービス導入に際しプライバシー対策を考慮する「プライバシー・バイ・デザイン」の原則の導入。 が盛り込まれていることを紹介した。米国では 2 月に「消費者プライバシー権利章典」を発表。行動ターゲティング広告などユーザー行動の追跡を拒否できる仕組みの導入を求めていることなどを挙げている。

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