Sambaに深刻な脆弱性、リモートからroot権限で任意のコードを実行される恐れ

2012年4月14日 11:28

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Samba 3.xの深刻な脆弱性(CVE-2012-1182)を修正するセキュリティーアップデートが4月10日にリリースされた(Samba Security ReleasesJVNDB-2011-005032ITmediaの記事)。

脆弱性は細工されたRPCコールにより、リモートからroot権限で任意のコードが実行されるというもの。認証を必要としないことから非常に深刻な脆弱性とされ、ユーザーやベンダーに対して直ちにパッチを適用するよう呼びかけている。影響を受けるバージョンはSamba 3.4.16以前のSamba 3.xおよび3.5.14以前の3.5.x、3.6.4以前の3.6.x。脆弱性の深刻度が高いことから、サポートが終了した3.0.37以降の旧バージョンに対応するパッチも提供される。また、4月11日には脆弱性を修正した次世代版のSamba 4.0alpha19も公開されている。

 なお、Sambaは基本的にローカルネットワーク内でのみ使われることから、Secuniaでは脆弱性の危険度を「中」(Moderately Critical)に位置づけている。ただし、SecuniaのCarsten Eiram氏によれば、インターネット側からアクセスできるよう構成した場合の危険度は「高」(Highly Critical)になるとのこと(Network Worldの記事)。

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