関連記事
三菱重工、欧州のフォークリフト生産体制を再編
三菱重工業は12日、欧州のフォークリフト生産体制を再編すると発表した。具体的には、三菱重工の欧州事業会社である三菱キャタピラー・フォークリフト・ヨーロッパ(MCFE、本社・オランダ)のオランダ工場で行っているバッテリー式フォークリフトの生産を、同社の連結子会社であるフィンランドのロックラー社(Rocla Oyj)に移管する。また、エンジン式フォークリフトは他の生産拠点からの輸出に切り替える。事業の一層の効率化と収益基盤の安定化をはかっていくのが狙いで、今後、関係機関の合意を得て実行していく。
今回の再編は、ユーロ債務危機の深まりなどを背景とした欧州市場の伸び悩みに対応するもの。これにより、MCFEは今後、欧州フォークリフト事業全体の統括・管理と営業・アフターサービスを手掛け、欧州統括拠点としての役割を果たしていく。また、屋内物流機器メーカーであるロックラー社は、現地市場の主流となっているバッテリー式フォークリフトを新たに加えることで、スケールメリットによる競争力強化を追求していく。
MCFEは1992年の設立。欧州、ロシア、中東、アフリカ向けに、これまでバッテリー式およびエンジン式の小型フォークリフトの生産・販売を手掛けてきた。ロックラー社は1942年設立の屋内物流機器メーカー。2008年にMCFEが買収した。
関連情報
スポンサードリンク