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GWの海外旅行者は約56万人、過去最高の2000年に次ぐ水準 JTBが発表
JTBが6日に発表した、今年のゴールデンウィーク(以下GW)(4月25日~5月5日の11日間、出発日基準)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向調査の調査結果によると、海外旅行人数は前年比4.8%増の56.3万人で、過去最高の2000年に次ぐ水準となったことがわかった。なお、同調査は、1,200人から回答を得た旅行動向アンケート、航空会社の予約状況、業界動向、JTBグループの販売状況から推計したもの。1969年に調査を開始して以来、今年で44回目となる。
人気の海外渡航先は、長期の休みが取れるGWを利用した欧州方面の人気が高く、ハワイ、韓国、台湾なども人気を集めている。欧州への旅行については、ルックJTBの売れ筋コースを国別に見ると、イタリア、スペイン、フランスの順となっている。また、中欧東欧、チューリップの季節で最も人気の高いシーズンであるオランダ・ベルギーの人気が例年以上に急増している。なお、昨今の申し込みの間際化もあり、中近距離方面については今後の予約の伸びも期待されるという。
一方、国内旅行も、前年比4.2%増の2,065万人の旅行者数が見込まれている。5月22日に開業する東京スカイツリーへの関心が高く、東京方面への旅行が増加する。昨年は震災や電力不足の影響で宿泊客が減少した関東周辺への首都圏からの旅行も増加する。開業から1年の九州新幹線効果が続く九州も好調。また、新東名高速道路が4月14日に開通することで、帰省など車移動での利便性が高まると期待されている。
さらに、今年は例年より桜の開花が遅く、東北地方がGWに開花のピークを迎えると予測されている。東北応援の傾向も根強く、開花時期がうまくあえば東北方面への人出がさらに増えると期待されている。また、世界遺産に登録された平泉の人気も高いという。
出発日のピークについては、JTBの海外パッケージツアー・ルックJTBの予約状況を見ると、遠距離の欧州、米国、ハワイは4月28日、近隣のアジアやグアム・サイパン方面は5月3日出発がピークとなっている。一方、国内旅行は3日、4日の宿泊が中心となっている。
家族や親族とのつながりを大事にする傾向は強く、GWの旅行も家族旅行の比率が高まっている。アンケートによると、旅行同行者は子供づれが43.5%、夫婦のみが18.8%、その他家族旅行が16.9%で、家族旅行が79.2%を占める結果となった。
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