みずほコーポ銀、邦銀初の人民元建てシンジケートローンを組成

2012年4月3日 18:13

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 みずほコーポレート銀行は3日、中国銀行(本店:北京)東京支店と共同で、自動車・建機向け部品メーカーのトピー工業向けに人民元建てシンジケートローン(契約金額:1.2億元)を組成したと発表した。同案件はみずほコーポ銀がリードアレンジャー、中国銀行東京支店がジョイントアレンジャーに就任しており、日本における人民元建てシンジケートローンの組成は今回が初めてとなる。

 従来、日中の親子会社間の貸出・出資などの資本取引を人民元建で行なう場合には、中国人民銀行の個別認可を取得する必要があった。しかし、2011年10月に同規制が大幅に緩和され、日本の親会社が人民元建ローンで資金調達を行ない、人民元建ての資本取引を行うことがより簡便になった。

 みずほコーポ銀では、2011年12月に日本における人民元建てローンの取扱を開始しているが、今回、人民元建てシンジケートローンの取扱いを開始することで新たな資金調達手法を提供することとなる。

 日本企業の中国での資金需要は引続き拡大しており、今後、日本企業による中国国外からの人民元建て資本取引は本格化することが見込まれる。みずほコーポ銀はみずほコーポレート銀行(中国)有限公司と連携し、人民元建て出資・増資、親子ローン・グループ会社ローン等の実行のサポートを行ない、取引先のさまざまな人民元調達ニーズにあわせたスキームを提供していく方針。

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