米版「おサイフケータイ」は革製財布に勝てるか?

2012年3月26日 05:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米国版おサイフケータイ「モバイル・ウォレット」対応のスマートフォンが、米国で流行の兆しを見せつつある。ただし、日本で一定の地位を築けたおサイフケータイとはことなり、米国ではモバイル・ウォレットがこれまでの「革製財布」を置き換えるものなれるかはまだ不明瞭だという(BANK SYSTEM&TECHNOLOGY本家/.)。

 昨年秋、Googleは「Google Wallet」の名称で、NFC技術を使ったスマートフォン向け決済サービスを開始した。GoogleはすでにVISA、マスターカード、アメリカン・エキスプレスなどの主要なクレジットカード会社と協定を結んでおり、「Google Wallet」をこれらのクレジットカード保持者が利用可能にしている。また「Google Wallet」を使用して商品の購入などの決済が可能となるよう、米国中の空港や駅、店舗などでNFC対応端末の設置を進めつつある。

 Googleだけでなく、VodafoneやTelefonicaなどのキャリアもモバイル・ウォレット対応を発表している。このように、アメリカでもモバイル・ウォレット普及のための下地は整いつつある。一方で、Googleが「Google Wallet」の普及に苦戦しているとの報道も見られる。理由はキャリアとの競争により対応端末が増えないこと、セキュリティ問題の発生、開発メンバーの退社などが挙げられている(WirelessWire News)。

 このため、Googleは携帯通信事業者に売り上げの一部を支払うなどの普及促進対策が必要になっているとのこと。また、本家のコメント欄でも取引手数料の問題が指摘されているなど課題はまだ残されているようだ。

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