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双日と神戸製鋼、豪州鉄鉱山プロジェクトの共同開発推進で合意
開発鉱山の所在地(画像:神戸製鋼)[写真拡大]
双日は15日、神戸製鋼所と、豪州サウスダウン鉄鉱山プロジェクトを共同で開発・推進していくことで合意したと発表した。双日の100%子会社で、新規開発鉱山であるサウスダウンプロジェクトの30%の権益を保有している双日リソーシズ・テクノロジー社(Sojitz Resources & Technology Pty Ltd)の株式のうち、33%を神戸製鋼に譲渡する。今回の株式譲渡により、プロジェクト鉱山における双日の持分比率は20.1%、神戸製鋼が9.9%となる。
神戸製鋼は株式取得と同時に、今後同鉱山で生産されるマグネタイトペレットフィードを年間150万トン引き取ることについて、双日と合意した。これにより、神戸製鋼加古川製鉄所ペレット工場の安定操業とコストダウンに寄与していく。加えて、将来的に良質鉄鉱石資源の減少と鉄鉱石価格の高位安定が予想される中、神戸製鋼はこれまでも鉄鉱石権益取得を進めてきたが、今回の参画によって、一段の自社権益保有率の向上が期待できるという。
今回、需要家でもある神戸製鋼の事業への参入により、豪州マグネタイトペレットフィード開発の事業基盤がより強固になる。サウスダウン鉱山は西豪州南東部アルバニー港の北東90kmに位置し、鉄分69%程度の高品位マグネタイトペレットフィード鉱石を、年間1,000万トン規模で生産することを計画しており、2015年からの出荷を予定している。また、双日は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構の探鉱融資制度を同事業推進のために活用している。
双日は、同鉱山は立地条件に恵まれていることから、開発コストも比較的小さく、また、操業コストも競争力ある水準を見込んでいる。 また、このペレットフィードを原料に、マレーシアにペレットプラントを建設・操業する構想も引き続き有しているが、当面は豪州での鉱山事業を開発先行させる予定。 関連インフラ整備を含めた豪州での鉱山事業の総開発コストは、2,500億円程度を見込んでいるという。
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