東北地方太平洋沖地震により太平洋プレート内部にて正断層地震活動が活溌化

2012年2月1日 11:30

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記事提供元:スラド

 tarxz 曰く、

  海洋研究開発機構のプレスリリースによれば、M9 を記録した東北地方太平洋沖地震の影響により、東北沖の太平洋プレート内部にかかる力の向きが変わったことで M8 クラスの大地震が発生しやすい状態になっているとのことだ (毎日 jp の記事) 。

 海洋研究開発機構では震災後に東北沖約 250 km にある日本海溝の東側に海底地震計 20 台を設置し、昨年 4 月下旬から 7 月上旬にかけて発生した約 1,700 個の地震のうち、仕組みなどが判明した 50 個の地震について詳しく解析した。その結果、震災以前、日本海溝の東側においては太平洋プレート内の深さ約 20 km の浅い部分では正断層型地震となり、さらに深い部分では逆断層型地震が起きていたものが、震災後は約 40 km まで正断層型地震が発生していることが分かったそうだ。

 この影響により断層がより深く延びることになり、太平洋プレート内部を震源とする巨大地震が発生しやすくなっているとのことである。

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