【銘柄診断】ムーンバットは増額期待の織り込みに向かう、中低位株人気も支援

　　ムーンバット <8115> が上げ加速の局面を迎えている。年明けとともに徐々に浮上態勢を強めていたが、１月２０、２３日と大商いのうちに急伸、２３日には１８４円の高値まで買い進まれた。そこからの調整をわずか３日で完了、２７日には２１７円と２００６年以来の２００円大台乗せを果たす勢いを見せている。

　　一連の大証上場の中低位株人気に乗ったものだが、昨年１２月以降百貨店の売上げが回復に転じ、消費市況の好転も上げを支えているようだ。パラソルでは遮光・遮熱生地を使用した機能性の高い商品の投入などにより売上げが好調に推移。天然素材を使用した帽子の販売も堅調だったうえ、海外生産増加によるコストダウン効果も大きく、今２０１２年３月期９月中間決算は営業利益７億５５００万円と、業績好調だった前年同期並みの収益を確保した。

　　そうした実績を踏まえ、今３月期の営業利益は８億円から１０億８０００万円（前期１０億８８００万円）へ小幅増額したが、中間期の実績を踏まえれば、最終的に大幅超過達成の可能性が極めて強い。現在でもＰＥＲは８倍台に過ぎないだけに、増額修正の際にはさらに割安感が強まることになりそう。株価は増額を織り込み始めたニュアンスが強い。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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