伊藤忠、カジュアルバッグブランド「LeSportsac」をフランスで本格展開

2012年1月20日 19:24

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2011年4月にフランクフルトにオープンした欧州1号店(写真:伊藤忠商事)

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  • 2011年4月にフランクフルトにオープンした欧州1号店(写真:伊藤忠商事)

 伊藤忠商事は20日、全世界の商標・販売権をもつ米国カジュアルバッグブランド「レスポートサック(LeSportsac)」のフランス展開に関し、パリに本社を置くTWC SAS社と独占販売契約を締結したと発表した。2012年秋よりフランス市場において同ブランドの本格展開を開始する。

 TWC社はバッグの製造・卸として1999年にパリで創業、現在LVMHグループのL CAPITAL社も参画する総合ファッショングループ企業GROUPE TWC SAS の中核を成す企業。パリ大手有力百貨店と強固なつながりを多く有しており、現在ではバッグ、サングラス、時計など雑貨全般を取扱うフランスのトップクラスのファッション総合小売・卸企業へと成長を遂げている。

 伊藤忠商事は、昨年4月に「レスポートサック」ブランドの欧州1号店となるフラッグシップストアを、ドイツ・フランクフルトにオープンした。その後ドイツ、スイス、チェコの大手百貨店等へと展開を広げ、2012年にはドイツのデュッセルドルフ、ミュンヘンに欧州2号店、3号店のオープンを計画するなど欧州市場での展開を拡大している。

 フランス市場は、ファッション分野において欧州のみならず世界戦略上の最重要拠点の一つと考えられている。今回のTWC社との提携により、パリ、マルセイユ、リヨンをはじめとするフランス市場全域で展開が加速される意義は極めて大きく、また、パリでのフラッグシップストア開設や大手有力百貨店ギャラリーラファイエットでのコーナー展開等、TWC社を活用した多様な展開を通じ、世界のファッションをリードするフランス市場において、「レスポートサック」ブランドの更なる価値向上を目指す。

 フランス国内での展開は、5年後に12店舗、小売上代1000万ユーロ(約10億円)を計画している。また、欧州では2012年以降、イタリア、英国、ベネルクス、スペイン、ロシア等での本格的な市場展開を順次開始する予定。

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