3Dテレビが流行らない理由とは?

2012年1月6日 21:38

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記事提供元:スラド

capra 曰く、 本家/.「Makers Keep Flogging 3D TV, Viewers Keep Shrugging」より。

 Wiredにて「何故3Dテレビが流行らないか」という記事が掲載されている。高額な価格帯、コンテンツ不足、3D眼鏡の着用、頭痛などの身体的負担などがその理由として挙げられ、それはそれで的を射ていると思うのだが、しかし問題の本質には至っていないのではないだろうか。

 3Dテレビの登場は、白黒テレビの時代にカラーが登場したのとも、わが家にあった古いトリニトロンから薄型テレビになった変化とも話が違う。ハイエンドのホームシアター仕様ではない家庭サイズの3Dテレビは、テレビを観るという行為に全てを傾けないと楽しめない代物と言えるのではないだろうか。

 大画面では楽しめるかもしれないが、例え大きめであっても家庭用テレビでは3Dは嘘っぽく場違いなのである。コンテンツは不足していて、そして往々にして高額であり、各社が3Dメガネの標準化にしのぎを削っていることなどどうでもいい。3Dテレビは今までのTV鑑賞のように気軽なものでは無いというのがどうしても好きになれない。ぱっとメールに目をやったり、雑誌をめくったり、隣の部屋に目配せしたりしながらTVを観るということができないのだから。

 来週のCES(米ラスベガスで開催される家電の総合展示会)にてメガネ不要の、実用レベルに値する3Dテレビを期待したいところだが、その可能性については懐疑的である。

 専用メガネ不要の3Dテレビ技術が向上すれば、3Dは主流になれるのだろうか?

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