【銘柄診断】日東紡績は先行した株価と足元の利益水準のギャップを埋める動き

2012年1月2日 19:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日東紡績 <3110> はやや調整色の強い展開となっている。仕手系株物色の流れに乗り、11月18日には高値357円を示現した。その後12月6日にかけ買い直されたが、高値に届かないで終わったことで、戻り待ちの向きの売りが膨らみ、次第に下げが加速、現在は底値を探るさえない足取りとなっている。

  信用残は売り残、買い残とも減少する縮小パターン。それでも直近では売り838万株、買い899万株と拮抗しており、需給相場の余韻を残している。

  断熱材は省エネ・環境関連需要が拡大、エンジニアリング分野も震災復旧工事の案件が増加、グラスファイバー事業の低調を補い今2012年3月期9月中間決算は営業利益31億600万円(前年同期比3%増)と順調だったものの、円高、世界景気の低迷懸念から今3月期について営業利益55億円、前期比15%減の見通しが据え置かれたことも見切売りを誘う要因になっている。

  株価先行でPERは47倍にも達しているだけに、足元の利益水準とのギャップを埋める動きが継続しそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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