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川崎重工がインドにウィプロ社との合弁会社を設立
川崎重工は、インド・バンガロール市のウィプロ社(Wipro Limited)と、インドに建設機械用油圧ポンプの製造・販売・サービス会社を設立することに合意した。 インドでは、急速な経済発展を背景として、油圧ショベル市場は活況を呈しており、2010年の総需要(1万2千台)は2005年からの5年間で3倍と大幅な成長を遂げている。また、今後も経済発展とインフラ投資の拡大に伴い、2017年には年間3万台規模の市場となり、世界最大の中国市場に次ぐ規模に成長するものと期待されている。 今回の合弁会社設立は、インドにおける旺盛な油圧ショベル需要に起因する顧客からの現地生産要請に応えるもので、当社の油圧機器に関する高い技術力と、ウィプロ社の油圧シリンダ分野における豊富な納入実績や強力な販売力を結合することにより、インド市場における建設機械用油圧ポンプの拡販を図る。 新会社では、バンガロール市に建設機械用油圧ポンプの製造工場を設け、2012年7月からの稼動を計画。操業当初は生産能力年産4千台で製造を開始し、2015年には年産能力1.5万台の 供給体制を整える予定だという。 これまで同社は、主として西神戸工場(神戸市西区)にて製造した油圧ポンプをインドの油圧ショベルメーカに直接販売を行ってきたが、合弁会社において現地生産を行うことで、納期の短縮および顧客生産変動へのフレキシブルな対応が可能となる。 同社は、今回設立した合弁会社を通じて高品質・高性能な製品を提供し、またアフターサービスの充実など総合的な顧客満足の向上にも努め、積極的に事業を展開することで、早期にインドにおける油圧機器業界のトップ企業へと成長することを目指す。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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