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60 m 先からスマートフォンへの文字入力を検出する方法
記事提供元:スラド
ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究者らが、スマートフォンなどのモバイル機器でソフトウェアキーボードを用いて入力する情報を盗み見る技術を ACM CCS 2011 で発表した (iSpy、Engadget Japanese の記事、予稿[PDF]) 。
提案手法は高価な高解像度・望遠機能を有するカメラでなくとも安価な低解像度の携帯カメラからの画面撮影あるいはサングラスに反射した画面の撮影から、モバイル機器の画面部分のみを注視して画像差分を取得しソフトウェアキーボードの入力ポップアップ (入力した文字が強調表示される部分) を検出することで、入力された文字を高い確度で推定可能であることを示している。
直接の画面撮影では携帯カメラで 3 m、コンパクトカメラで 14 m、フル HD カムで 24 m、デジタル一眼レフ + 望遠レンズで 61 m の距離からの撮影で入力文字を検出することが出来たという。サングラスへの反射像であってもコンパクトカメラで 2.4 m、フル HD カムで 4 m、デジタル一眼レフ + 望遠レンズで 12 m の距離で成功しているという。
どこかのスパイ映画で見たような手法が実現された感があるこの研究結果だが、対策方法としては画面の輝度を下げることや、入力ポップアップの無効化、低反射保護シートの貼付などが挙げられている。
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