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IHI、日暮里・舎人ライナー向け新交通システム車両を引き渡し
日暮里・舎人ライナー向けの新交通システム車両(画像提供:IHI)[写真拡大]
IHIは2日、同社の関係会社で、鉄道車両および新交通システムの製造・販売を手掛ける新潟トランシス株式会社(以下、NTS)が、東京都交通局「日暮里舎人ライナー」向けの新交通システム車両(ゴムタイヤ方式の全自動無人運転車両)2編成(10両)を引き渡したと発表した。
日暮里・舎人ライナーは、東京都荒川区の日暮里駅と足立区の見沼代親水公園駅を結ぶ13駅、総延長9.7kmの路線に、東京都交通局が運営するゴムタイヤ式の案内軌条式(新交通システム)路線で自動化による運行を行う。
NTSは、東京都交通局「日暮里・舎人ライナー」向けに、2008年にも12編成60両の車輛を納入し、2009年にも2編成10両の納入実績がある。
また、前身の株式会社新潟鐵工所時代から、1981年に、大阪市交通局向け「ニュートラム」を納入して以来、広島高速交通「アストラムライン」、関西新空港向「ウィングシャトル」、横浜新都市交通「金沢シーサイドライン」、東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」向けなど400両以上の新交通システム用車両の納入実績があり、国内向け新交通システム車両の納入実績は、圧倒的No.1を誇る。
ゴムタイヤ方式の全自動無人運転車両である「新交通システム」は、近年のCO2排出削減など環境意識の高まりや新興国の都市開発などにより、人と環境にやさしい新しい「都市型交通システム」として需要は拡大傾向にあり、欧州・北米・アジアなどの都市や空港などで導入されている。
今後は、アジアをはじめ世界各国の空港向けや都市交通向けに、より競争力のあるAPMシステム(Automated People Mover:ゴムタイヤ方式の全自動無人運転車両)の開発・提案を積極的に行い、新交通分野での受注活動を本格化していく方針。
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