三菱地所、分譲マンション「ザ・パークハウス」の災害対策基準を強化

2011年8月30日 18:02

印刷

 三菱地所レジデンスは30日、東日本大震災を踏まえ、同社が分譲するマンション「ザ・パークハウス」における災害対策基準を強化することを決定したと発表した。

 「今まで以上にお客様が安心できる暮らしを提供できるよう、従来の災害対策に加えて、新たに物件ごとの立地エリアや構造特性に合わせた災害対策基準を設定することで、より細やかに災害対策項目を網羅する」と同社はコメントしている。

 具体的には、一般物件では、防災倉庫設置(含マンホールトイレ)や、非常時給水設備(直結共用水栓・飲用水浄化装置)、一定条件を満たす高層物件共用部の非常電源確保などの対策を施す。また、超高層物件では、免震構造・制振装置等の原則採用や、非常電源確保、一般用給水ポンプ非常電源確保などの対策を施す。湾岸物件では、隣接防潮堤の高潮・津波に対する対応基本条件開示や、液状化への対応基本条件開示などを行う。

 さらに、同社マンションの品質管理システム「チェックアイズ」の一環として、物件ごとに対策状況を見える化した「災害対策カルテ」を顧客に渡し、引渡し後は「防災計画」を作成して防災訓練を実施するという。

 なお、災害対策基準の強化策を適用したモデルプロジェクトとして、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス」(三菱地所レジデンス、鹿島建設の共同事業)の開発が始まっている。「今後は、当社が新規に開発する全物件に災害対策基準を適用する」と同社はコメントしている。

関連記事