日本興亜損保、オランダの保険代理店を買収

2011年8月22日 15:41

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 日本興亜損害保険は22日、オランダの保険代理店ナテウス・ネーデルランド(Nateus Nederland)の全株式を取得することで合意したと発表した。欧州現地市場への参入計画の第一段階として、現地企業物件の引受けで収益拡大を図る。

 同社はこれまで欧州では、日系企業をターゲットとした損害保険事業を展開してきたが、今後、M&Aや資本参加でマーケットのノウハウなどを取り込み、現地市場に参入する計画。

 今回の買収はこの計画の「ファーストステップ」(同社)で、保険引受態勢を強化するとともに、ナテウスが取扱う現地優良企業物件の引受けを開始して収益拡大を図るという。

 日本興亜損保によると、ナテウスは企業分野に特化した保険代理店として安定した収益をあげている。1988年の設立で、従業員数は16名、2010年度の取扱保険料は3,170万ユーロ(約35億円)。

 株式は、日本興亜ヨーロッパを通じてナテウスの全株式を保有するエシアスから取得し、現地監督当局の認可などを前提に9月末を目処に完了する予定。

 今回の買収による日本興亜損保の連結業績に与える影響は軽微という。

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