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猛暑を乗り切る天然素材「プロポリス」
暑い日が続き、また節電の影響で例年より冷房を抑制している昨今、体力維持のためには水分補給だけでなく、栄養補助剤を口にする人も多い。漢方薬やビタミン類など、様々な成分が知られているが、昨今は「プロポリス」の認知度が高まっている。
この古代ギリシャの時代から珍重されてきたといわれる天然素材「プロポリス」とは、ミツバチが自身の分泌物と、植物の樹脂や新芽など自然から採取してきた物質とを混ぜ合わせて作り上げたもので、巣の出入り口や巣箱の隙間、巣穴の壁などに塗り付けることによって、雨風や冷気、外敵の侵入を防ぎ、巣や自分たちの体を守っている。「プロポリス」には桂皮酸誘導体やフラボノイド、ミネラルといった有用成分が含まれており、これらが人の健康維持に役立つことが知られている。
ミツバチがもたらす成分はハチミツや、ローヤルゼリーなどが知られているが、「プロポリス」は採取できる量が少なく、希少価値が高い。また、プロポリスは採取地によって品質や性質に差が生じることでも知られており、これはミツバチが採取する樹液の違いなどによって差が出てくるといわれている。中国、アメリカ、ヨーロッパなど世界各国にプロポリスは存在しているが、日本ではブラジル産のものがなじみ深い。
現在、このプロポリスを配合した商品が多数登場している。錠剤や顆粒状のものもあれば、ドリンクタイプの商品も多い。例えば、山田養蜂場は「プロポリスドリンク プロガードC」を発売。1本でビタミンCを1,000mg補給できるドリンクで、これはレモン約10個分のビタミンC量になるという。ビタミンCは肌の調子を整え、毎日の健康に欠かせない成分。肌や筋肉、血管や骨などの組織を構成する"コラーゲン"の合成に欠かせない成分としても知られている。また、プロポリス独特の風味を和らげたスッキリとしたのど越しなので、プロポリスの味が気になり続けられなかった人にも好評を得ているという。さらに、ロングセラー商品であるオロナミンCに、プロポリスを加えた大塚製薬の「オロナミンC ロイヤルポリス」、レッサプルプリンAなどの有用成分が含まれている赤色のプロポリスを配合した小林製薬の「セザールおじさんの赤いプロポリス」なども人気が高い。
猛暑を乗り切るために売上の伸長が期待される栄養補助剤。そのなかでこの夏、「プロポリス」商品の需要がどれほど伸びるのかに注目したい。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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