金融取 FX市場の「くりっく365」に人民元などアジア3通貨を追加

2011年8月1日 17:26

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 東京金融取引所は1日、全23種の通貨ペアを取り揃える外国為替証拠金取引(FX)市場の「くりっく365」に、中国人民元、韓国ウォン、インドルピーのアジア主要3通貨を新たに上場した。

 為替証拠金基準額は、中国人民元が4万9000円、韓国ウォンが3万円、インドルピーが8000円となっている。

 3通貨に関しては、これまで、経済発展にともなう通貨取引量の増加が見込まれる一方、個人による投資機会が限られてきた。「『くりっく365』なら、アクセスが難しいアジア通貨に対し、買い・売りのいずれからも柔軟に取引が可能。アジア関連運用の選択肢が広がる」と、金融取はアピールする。

 特に、インドルピーは店頭取引での取り扱いがないため、「くりっく365」の上場は本邦初となる。

 ただし、取引要件は現行の「くりっく365」通貨と異なる点があるため注意が必要。決済日は原則として、取引日の7取引日後となる(取引時間や取引休業日も通貨ごとに異なる)ほか、スワップポイントについては、カバー市場の関係から高金利通貨を保有しても、支払いになる可能性がある。また、これらのアジア通貨は先進国通貨に比べ、市場での流通量が少ないため流動性が落ちたり、為替管理規制がある場合があるという。

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