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リクシル、中国ハイアールと合弁生産会社を設立 中国で住宅設備機器を展開
住生活グループ傘下のリクシルは26日、中国の「海爾集団(ハイアールグループ)」と、生産合弁会社を中国青島に設立することで正式に合意したと発表した。今後、会社設立の準備を開始する。また、既存工場に加え、来年夏には新工場の稼動を予定しているという。
両社は、今後さらなる成長が期待できる中国市場における建材・住宅設備機器商品の生産・販売強化のため、市場優位性のある合弁事業を推進することで、昨年9月から協議を進めてきた。生産合弁会社の名称は未定。資本金は約25億4200万円で、出資比率はリクシルが51%で、ハイアールグループ側が49%となっている。
今回合意した合弁生産会社では、リクシルが日本で培った生産技術・商品開発力を活用し、システムキッチンから生産を開始する。将来的には、室内ドアや引戸、サッシ、玄関ドアなど、生産品目を拡大する予定。合弁会社で生産した商品は、ハイアールグループがもつ物流・販売網を活用するほか、リクシルの中国における販売網などを通じて、中国全土へ販売する。
なお両社は、今年6月2日に、内装設計提案を行う設計合弁会社 海驪建築装飾設計(上海)有限公司を設立している。中国では、内装が施されていないスケルトン住宅・マンション販売が主流であり、入居者が住宅を購入してから内装を施すのが一般的だったが、近年、内装まで完成された住宅の販売が増えてきている。
海驪建築装飾設計(上海)有限公司は、中国全土のディベロッパー向けに内装設計提案を行うことを通して、設計ノウハウと中国における内装標準化のニーズを蓄積する。また、ここで蓄積したニーズを活用し、合弁生産会社が、中国国内向けの住宅設備機器等の商材を企画・生産することを後押しする。
「ハイアールグループとリクシルは、中国市場に高品質な商品を投入し、高い設計力および住宅製品提供力により、人と環境にやさしい住空間の普及に貢献していく。また、先進的、効率的な住空間のデザイン、設計、施工方法を提案することにより、中国における住宅建築の標準化、工業化を進めたいと考えている」と両社はコメントしている。
ハイアールグループは、世界一の白物家電ブランドとして、家電製品の開発・製造・販売を行っているが、中国におけるシステムキッチンの国家基準の制定に参加するなど、住宅建設にも積極的に取り組んでいる。
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