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日本政府、2012 年度末にメタンハイドレートから天然ガスの産出テスト開始
記事提供元:スラド
masakun 曰く、
2012 年度末に日本近海のメタンハイドレート試掘地域から天然ガスを産出する実験に日本政府が乗り出すそうだ (日本経済新聞の記事、メタンハイドレート開発実施検討会の配付資料より) 。
産出試験は和歌山県沖から静岡県沖にかけての「東部南海トラフ海域」で行われる予定で、8 月上旬をめどに決定、年度末に掘削に着手し、12 年度末に数週間かけて実施するとのこと。すでに行われた掘削調査によると、世界で初めて「ダービダイト成砂層に胚胎するメタンハイドレート濃縮帯」の存在が確認されており (参考:メタンハイドレート資源開発国際シンポジウムの資料 (PDF))、この海域に日本の天然ガス消費量の 13 年分あるそうだ。そしてもし海底資源から天然ガスの産出に成功すれば世界初の快挙となる。
ただしBlomberg.co.jp の記事によれば、市場関係者の中には「地熱発電や太陽光発電など、他の実現性の高い発電技術に集中した方が良い」と、この技術の確立に否定的な人もいるそうだ。しかし資源を輸入に頼らざるを得ない日本の先行きを考えると、日本近海に眠る海底資源の産出技術の早期確立を願ってやまない。
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