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丸紅と中部電力、オマーンで発電事業の事業権獲得
丸紅と中部電力が参画するスール発電事業の発電プラント建設地を示す図。[写真拡大]
丸紅と中部電力は14日、カタールのカタール発電水道会社、オマーンのマルチテック社と共同で、オマーンで最大規模となるスール発電事業に関わる事業権を獲得し、売電契約を含む主要契約に調印したと発表した。プラントの操業・運転、売電を行い、長期的に安定した収益の確保を見込むという。
同事業では、首都マスカット市から南東約150kmのオマーン湾沿いに位置するスール工業地帯で、出力200万kWの天然ガス焚き複合火力 (コンバインドサイクル) 発電プラントを建設。オマーン電力水道会社 と15年の長期売電契約に基づいてプラントの操業・運転、売電を行なう。
10月に着工予定で、13年4月に一部運転開始、14年4月に最終運転開始を予定している。出資比率は、丸紅が50%、中部電力が30%、カタール発電水道会社が15%、マルチテック社が5%。
丸紅と中部電力が、オマーンの卸電力事業(IPP)案件に対して出資参画するのは今回が初めて。
今回の事業で、丸紅の総発電設備容量は2,815万kW、出資持分換算では847万kW、中部電力の海外事業での総発電設備容量は1,819万kW、出資持分換算では322万kWとなる。
両社はまた、カタール国の政府系企業を事業パートナーとして迎え入れることで、カタールとの関係を深め、エネルギー資源の安定的な確保を目指すとしている。
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