積水ハウス、空気配慮型の住宅「エアキス」:ホルムアルデヒド濃度が基準値の2分の1

2011年7月13日 14:42

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 積水ハウスは13日、空気環境に配慮した住宅仕様「エアキス(Airkis)」を発売すると発表した。シックハウスの原因とされるホルムアルデヒドなど、5つの化学物質の濃度を厚生労働省の指針値の2分の1に抑えるなどしている。

 「エアキス」では、住宅性能表示制度で「特定化学物質」として指定する「ホルムアルデヒド」「トルエン」「キシレン」「エチルベンゼン」「スチレン」5つの化学物質について、厚生労働省が公表している濃度指針値の2分の1以下に抑えた。体重1キログラムあたりで比較すると、子供は大人の約2倍の空気を摂取していることになり、子供は化学物質の影響を大人よりも受けやすいため、子供を基準にして数値を設定したという。

 また、建物の竣工時には、厚生労働省が定めた測定方法に沿って濃度測定を実施し、データを公的な第三者機関で分析する。建物の引き渡し時には、分析結果から空気環境の「性能評価証」を購入者に発行する。

 同社は、鉄骨戸建住宅の主力商品に「エアキス」を標準搭載する方針。建材の実証実験などを通じてらコストダウンの成功し、価格は従来の仕様から据え置く。

 「エアキス」という名称には、「食べ物や水を当たり前に選ぶように、これからは身近な住まいの『空気』も選んでほしい」との思いを込めているという。

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