日本生命保険、独最大の保険グループ「アリアンツ」に約600億円出資

2011年7月5日 22:50

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 日本生命保険は5日、ドイツ最大の保険グループ「アリアンツ」に5億ユーロ(約600億円)を出資すると発表した。世界最大級の金融サービス機関であるアリアンツSEの100%金融子会社が発行する転換権付劣後債(満期30年)を購入する。将来的にアリアンツの普通株式に転換し、同社の株式を取得することになる。

 アリアンツは、1890年に設立されたドイツ最大の保険グループで、現在約70カ国で7600万人以上の顧客に生命保険や損害保険、資産運用サービスを提供している。

 「日本生命とアリアンツは、生命保険事業に対する理念や哲学を共有できる会社であり、経営トップから実務レベルまで幅広い交流を実施している。今回の投資はこうした両社の関係を強固にし、長期にわたり双方にとって有益なパートナーシップを構築していくことを目的としている」と同社はコメントしている。

 両社は今後、人材交流などを通じ、様々な分野で協力関係を深めていくことを目指す。

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