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世界最強のチェスプログラム「Rybka」盗用発覚で優勝剥奪
greentea 曰く、
世界コンピューターチェス選手権(WCCC)で4年連続優勝していたチェスプログラム「Rybka」が他のチェスプログラムを盗用していたことが判明し、過去の入賞および優勝が取り消され、作者のVasik Rajlich氏が選手権から終生追放されたとのこと(Chess vibesの記事、Extreme Techの記事、本家/.)。
盗用されていたのはオープンソースのチェスプログラム「Fruit」と「Crafty」の2本。Fruitは2005年のWCCCで2位になっており、その翌年に初出場したRybkaはFruitに動きが似ていることを指摘されていた。ICGA(国際コンピューターゲーム協会)が集めた過去のWCCC出場者34名による調査委員会は、RybkaがFruitを元にしていることで一致したとのこと。また、Rybkaの初期のバージョンがCraftyを元にしていることも判明した。
WCCCのルールでは、出場するプログラムにオリジナルでないコードが含まれる場合は作者名やソースを明示する必要があるとしているが、Rajlich氏はRybkaをすべてオリジナルであると申告していた。また、動作がほとんど同じなど、他のプログラムの派生版であることが判明した場合は失格になるとも記載されている。Rybkaの失格に伴ってICGAは2007~2010年の新たな優勝者を発表し、Rajlich氏に対して優勝トロフィーのレプリカおよび賞金の返還を要求している。
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