グーグル、媒体社収益最大化のアドメルトを買収 ディスプレイ広告事業を強化

2011年6月14日 16:11

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米グーグルは13日、媒体社がネット広告在庫から得る広告収益を最大化するサービスを提供するアドメルト(Admeld)を買収すると発表した。写真はアドメルトのウェブサイト。

米グーグルは13日、媒体社がネット広告在庫から得る広告収益を最大化するサービスを提供するアドメルト(Admeld)を買収すると発表した。写真はアドメルトのウェブサイト。[写真拡大]

 米グーグルは13日、ネット広告のアドメルト(Admeld)を買収すると発表した。ディスプレイ広告事業の強化を図る。買収金額は明らかにされていないが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋が4億ドル(約320億円)との見方を示していると伝えている。

 アドメルトは媒体社がネット広告在庫から得る広告収益を最大化するサービスを提供する。任意のデマンド・サイド・プラットフォーム(DSP)やアドネットワークに接続でき、オークション形式で最も高い条件の買い手に在庫を販売できる。

 グーグルは、アドメルトのサービスを統合することで、媒体社向けにより柔軟な広告管理ツールを提供したいとしている。なお、アドメルトは今後もグーグル以外のアドネットワークやDSP、アドエクスチェンジのサポートを継続する予定という。

 グーグルは収益の大半を検索連動型広告から得ているが、近年はディスプレイ広告事業の強化に進めており、08年には31億ドルでダブルクリック(DoubleClick)を買収した。

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