iOS 5のWi-Fi SyncはApp Storeで却下されたアプリそっくり

2011年6月12日 12:30

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記事提供元:スラド

  cheez 曰く、

 iOS 5にはiPhoneやiPadをWi-Fi経由でiTunesと同期する「Wi-Fi Sync」という新機能が搭載される。しかし、この機能は昨年App Storeに登録申請を却下されたアプリケーションと酷似しているとのこと(iOS 5の新機能The Registerの記事TUAWの記事本家/.)。

このアプリケーションの名前はiOS 5の新機能と同じ「Wi-Fi Sync」で、機能的にもほとんど同じものだ。アプリケーションを開発した英バーミンガム大学の学生グレッグ・ヒューズ氏によると、同氏の「Wi-Fi Sync」をApp Storeに登録申請して1ヶ月後に却下の連絡がきたという。却下の理由は「アプリケーションは素晴らしいが、セキュリティ上の懸念があり、またiPhoneソフトウェア開発キットで規定されていない動きをする」とされ、アプリケーションの出来には「iPhoneのエンジニアチームも感嘆している」とのことで、履歴書を提出するようにも言われたそうだ(却下当時に掲載されたEngadget日本版の記事)。

ヒューズ氏はiOS 5のWi-Fi Syncを目にしたとき大きなショックを受けたという。機能や名前、アイコンまでそっくりだったからだ。ヒューズ氏やThe Regisiterの記者はAppleが同氏のアプリケーションを模倣したと考えているようだ。TUAWの記事でも、サードパーティーのアプリケーションストア「Cydia」で販売されているアプリケーションでしか実現できなかった多くの機能がiOS 5で利用可能になる点を挙げ、偶然の一致かどうかについて疑問を呈している。なお、ヒューズ氏のWi-Fi SyncはCydiaで販売されており、この13ヶ月の間で5万件以上のダウンロードを記録しているとのことだ。

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