電通イーマーケティングワン、Facebookのソーシャルグラフを活用した「ソーシャルCRM」

2011年5月24日 14:12

印刷

 電通イーマーケティングワンは24日、SNSの「フェイスブック(Facebook)」上のソーシャルグラフ(人間関係)を活用した、「ソーシャルCRM(顧客管理)サービス」の提供を開始すると発表した。ソーシャルグラフと既存の顧客データを分析し、マーケティング戦略に反映させたり自社サイトとの連動施策などを提供する。

 同サービスは、Facebookのソーシャルグラフデータと企業が持つ顧客データと照合し、より精度の高い見込み客や既存客を顕在化させるほか、データを分析・構造化し、特徴に応じて効果的なCRM施策をプランニング・実施するというもの。

 具体的には、ソーシャルメディアの効果検証作業・効果検証の仕組みの提供、ソーシャルグラフの分析・構造化に基づいた、マーケティング戦略の策定、自社サイトとの連動施策の提供などを行うという。

 同社は発表資料で、今後のマーケティングやCRMでは、Paid media(買うメディア・広告など)、Owned media(所有するメディア・HPなど自社メディア)、Earned media(信頼や評判を得るメディア)の3つのメディアの特性を有効に連動させながら施策の効果を高めるトリプルメディア戦略が重要だと指摘。その中で特に「ファン層の醸成・拡大」「顧客として取り込み」「ロイヤリティ強化」などの効果が期待できるソーシャルメディアの活用が鍵になると説明している。

 同サービスは、電通イーマーケティングワンのグループ会社であるインターロジックス、スタートアップ企業への出資・支援育成を手掛けるアーキタイプと共同で提供する。

関連記事