関連記事
セシウムを安定的に閉じ込める材料が開発される
記事提供元:スラド
binsmax 曰く、
物質・材料研究機構 (NIMS) が、セシウムを安定して閉じ込めることができる新材料を開発したと発表したとのことだ (NIMS のプレスリリース、詳細 PDF 版、日本経済新聞の記事より) 。
セシウム 137 は、半減期が 30 年と長く、また水溶性が高いため、熱的・化学的に安定な固体化合物に吸蔵させた上で地下深く埋設・貯蔵処分するのが有効とされているが、コスト面からより少ない体積で大量のセシウムを吸蔵できる固化体が求められている。今回は、酸化チタンとセシウムを溶解した酸化モリブデン熔融体を電気分解することによって、チタン酸固化体 1 cm³ あたり 1 g の高濃度セシウムを吸蔵させることに成功したとのことだ。また、標準的な固化体の一つであるホウケイ酸ガラスから比較して、溶出率が 1/170 以下に抑えられることが明らかになり、より安定して閉じ込めることができるという。
リリースでは、ストロンチウム 90 についても同様の手法で閉じ込め可能としており、今後の研究に期待できそうである。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンス
関連ストーリー:
迅速に汚染水の処理ができる粉末を、金沢大学が開発 2011年04月25日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク