トヨタ　生産正常化を6月に前倒し、7割回復見込み

　トヨタ自動車は11日、東日本大震災の影響により停滞していた国内外の自動車生産について、回復時期が6月ごろになると発表した。4月22日の発表時は、「国内は7月頃から、海外は8月頃から順次回復」としていたが、部品の供給状況がある程度整ったことから、約1、2ヶ月前倒しする。

　今回の前倒し決定には、同日、大手半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)での、自動車向け車載マイコンの生産再開が6月1日に前倒しされたことも影響していると考えられる。また、生産台数について同社は、「車種や地域によってばらつきがあるものの、6月には国内・海外全体として通常の7割程度の見込み」と予想している。