関連記事
エンデバー最後の搭乗クルー、打ち上げリハーサル終了
Image credit: NASA[写真拡大]
スペースシャトル・エンデバー(STS-134)の搭乗クルーらは4月1日、打ち上げリハーサル(最終訓練)を終え、ケネディ宇宙センターを後にし、ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターに戻った。
ケネディ宇宙センターで、搭乗クルーらはオレンジスーツを着用し、打ち上げ当日と同じ手順でカウントダウンのリハーサルが行われ、マーク・ケリー船長とパイロットのグレゴリー・ジョンソン宇宙飛行士は、シャトル着陸訓練機(STA)に搭乗し、着陸訓練などを行った。これで合計3日間の打ち上げリハーサルである、ターミナル・カウントダウン・デモンストレーション・テスト(TCDT)が無事終了した。
打ち上げのため、搭乗クルーらは4月15日にケネディ宇宙センターに再び戻ってくる予定となっている。
エンデバーの打ち上げはアメリカ東部夏時間4月19日19時48分(日本時間4月20日8時48分)に設定されており、このミッションはアルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)とエクスプレス補給キャリア(ELC)を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。
アルファ磁気スペクトロメータは、ノーベル物理学者であるマサチューセッツ工科大学のサミュエル・ティン教授を中心に開発された分光器で、ISSに取り付けられる最大の実験装置でもある。ISSで宇宙線を測定し、暗黒物質や反物質の存在を解明する手がかりや、未知の物質の発見につながると期待されている。
なお、エンデバーはこのミッションを最後に退役する予定で、スペースシャトル計画もエンデバー(STS-134)と6月のアトランティス(STS-135)を残すのみとなっている。
写真=NASA。
■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
【関連記事】
・退役のディスカバリー、メインエンジン解体作業始まる
・エンデバー最後の搭乗クルーがKSCに到着、打上げリハーサルへ
・スペースシャトル準備作業中、作業員が発射台から転落死
・スペースシャトル・エンデバー最後の打ち上げ、39A発射台へ
・ディスカバリーがケネディ宇宙センターに着陸、最後の飛行
スポンサードリンク