リアルタイムレイトレーシングをクラウドで実現する研究

2011年3月11日 13:00

印刷

記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

 3DCG を描画する方式の 1 つに「レイトレーシング (ray tracing)」というものがある。光源から放射される光の反射を忠実にシミュレートすることで高品質な画像を生成できるのだが、いっぽうで描画には非常に多くの演算が必要であり、ゲームなどリアルタイムでの描画が求められる分野ではあまり使われてはいなかった。このリアルタイムレイトレーシングを、Intel がクラウドを用いた新しいアプローチで研究しているという (PC World の記事本家 /. 記事より) 。

 近年ではタブレットやスマートフォンがカジュアルなゲームプラットフォームとして注目されているが、これらのデバイスにはあまり強力な GPU を搭載することはできない。そのため、ネットワーク経由でクラウドで描画のための演算を行わせるというアプローチを考えているそうだ。

 Intel はクラウド側での演算処理のため、新たに「Knights Ferry」と呼ばれる、32 個の x86 コアを搭載するチップを試作。各コアは 1.2 GHz で動作し、512 ビットのベクトル演算ユニットを搭載するという。このチップは OpenCL や DirectX をサポートするという。

 スラッシュドットのコメントを読む | クラウド | グラフィック | テクノロジー

 関連ストーリー:
リアルタイムレイトレーシングGPU 2004年10月11日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事