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各社、地球環境を考えた太陽光採光システム導入のビジネス活動を開始
地球温暖化対策は、世界的規模で対応が迫られている課題であり、原因とされるCO2(二酸化炭素)をはじめとした温室効果ガスの削減が急務で、市場では環境に配慮した製品やサービスが求められている。
住友スリーエムは、3M(TM)太陽光採光システムのビジネス活動を本格化すると発表した。同システムは、建物の屋上や外壁に設けた「採光部」へ入射した太陽光(明るさ)を、内部が高反射の「光伝送路」を利用して室内の「放光部」へ伝えることで、室内空間へ太陽光(明るさ)をもたらす。また、建物の新築時に導入できるほか、既存の建築物への導入が可能な場合もあるという。
2010年11月に東京都練馬区にオープンしたケンタッキーフライドチキン石神井公園店では、店舗の新築にあたり、同システムが先行導入された。日中は、屋上2ヶ所に設置した「採光部」から入射した太陽光が、「光伝送路」を経て、2階天井にある「放光部」よりグラフィック壁面を照らすという。この採用事例が「優れた省エネ効果と高いデザイン性の両立を達成している施設」(省エネ照明デザインアワード公募要領より引用)を表彰する、平成22年度 環境省 省エネ照明デザインアワード優秀事例として選出されたという。
2010年10月にはフジモリ産業が工場や倉庫、店舗など既設の産業用建屋向けを狙い太陽光照明事業に参入。屋根から採光する豪州ソーラチューブ製の太陽光照明システムに、独自開発の壁面採光方式を加え、壁面から採光することで最上階や南面以外にも採光部が設置できる。改正省エネ法施行などで自然エネルギーへの関心の高まりを背景に産業界に浸透させる構えだ。同社は同事業を専門に手がける新規事業推進担当を新設。2014年3月期に年間1000台、5億円の売り上げを目標としている。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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