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住商鉄鋼販売など、共同で多機能床パネルシステムを開発
戸建住宅や集合住宅などにおいて、居住者のライフスタイルの多様化による活動時間のズレなどから階上からの生活音が気になるという問題点が指摘されている。なかでも二世帯住宅の購入希望者の間では階上の防音に対する関心度が高まり、さらに近年、フローリングが人気を博す中で、カーペットや畳などで緩和されていた生活音も目立つようにもなっている。このような事から、防音性に優れた床構造の開発が急務となってきたようだ。
一方、高齢化社会が進展する中、老齢者が自宅で誤って転倒し骨折や昏倒などの症状を発症させてしまうケースが報告されており、特にフローリング床は、カーペットや畳に比べて滑りやすい上、木製であるために硬く、転倒時の身体へのダメージも大きくなる傾向にある。
そこで住商鉄鋼販売、七王工業、クラレクラフレックスの3社は、このたび共同で防音性、衝撃緩和性を向上させる床パネルシステム「ユカパクト」を開発(特許出願中)し、住商鉄鋼販売が販売を開始するという。
これまでフローリング向け床構造の高度化を検討してきた住商鉄鋼販売は、クラレクラフレックスが開発し用途拡大を進めているスチームジェット(高速加熱蒸気)製法による特殊不織布「フレクスター」が持つ衝撃吸収性、吸音性、長期耐久性、断熱性などに着目し、七王工業のアスファルト系制振遮音材との組み合わせにより多機能型床構造の開発を企図し、両社へ共同開発を呼びかけ、取り組んできた。
「ユカパクト」の特長としては、パネル構造となっていることで、建物の構造下地の上に敷くだけで施工ができるため工数削減が可能。また、木造、非木造向けの製品バリエーションを用意している。さらに「ユカパクト」の上に、市販のフローリング材を自由に選択しての施工もできるという。なお、販売目標としては2015年度までに15億円を予定している。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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