関連記事
スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故から25年
Image credit: NASA[写真拡大]
2011年1月28日、スペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故(STS-51L )から25年が経過した。同日、事故で亡くなった宇宙飛行士を追悼する式典がNASAのケネディ宇宙センターで開かれ、遺族やNASA宇宙オペレーション・ミッション・ ディレクターのビル・ゲルステンマイアー氏(Bill Gerstenmaier)らが訪れた。
1986年1月28日11時38分(アメリカ東部標準時間)、STS-51Lミッション、スペースシャトル・チャレンジャーはいつもと変わらない光景の中、ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。しかし、打ち上げから73秒後、チャレンジャーはフロリダ上空で突如爆発し、大西洋に落下した。搭乗していた7名のクルーは全員死亡し、宇宙開発史上有数の悲劇となった。
事故の原因は固体ロケットブースタ(SRB)のつなぎ部分であるOリングだった。これまで最も低温の中での打ち上げ、Oリングが凍ったため、機能せず、SRBの異常燃焼を引き起こした。SRBの異常な燃焼により、後部アタッチメントが焼かれ、SRBは外部燃料タンクに衝突し、破損させた。その結果、液体酸素と液体水素が漏れてしまい、大爆発を引き起こした。
この事故によってスペースシャトルの安全性が問われ、NASAは全ての宇宙開発を中止し、スペースシャトルの打ち上げも、1988年9月29日のディスカバリーによるSTS-26ミッションまで再開されなかった。
STS-51Lミッション・チャレンジャーに搭乗していた7名のクルーは以下の通り。
フランシス・スコビー (船長)
マイケル・スミス (パイロット)
ジュディス・レズニク (ミッション・スペシャリスト)
エリソン・オニズカ (ミッション・スペシャリスト)
ロナルド・マクネイア (ミッション・スペシャリスト)
グレゴリ一・ジャービス (ペイロード・スペシャリスト)
クリスタ・マコーリフ (ペイロード・スペシャリスト)
ご冥福を心からお祈りいたします。
写真=NASA。
■NASA - Day of Remembrance
http://www.nasa.gov/externalflash/dor11/
【関連記事】
・ディスカバリー最後の打上げ、1月31日に再び39A発射台へ
・スペースシャトルの追加ミッション「STS-135」、6月28日打ち上げ
・ディスカバリーの搭乗クルーを交代、打ち上げ日は変更なし
・ディスカバリーの搭乗クルーが事故で怪我、打上げはさらに延期か
・ディスカバリー最後の打上げ、2月24日に延期
スポンサードリンク