自制心の高い子供は成功する傾向にあり?

2011年1月28日 12:30

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記事提供元:スラド

  capra 曰く、

 子供の頃の自制心の高さと、大人になってからの成功との間には相関関係があることが最近の研究で明らかになったそうだ (Chicago Tribune の記事本家 /. 記事より) 。

 1970 年代にニュージーランドに生まれた子供 1,037 人を対象にしたこの研究では、まず 3 歳と 5 歳時における自制心を調査したとのこと。また 5 歳、7 歳、9 歳、そして 11 歳においては両親および教師、そして本人フィードバックも用いて衝動的な攻撃性、多動性、持続性の無さを測ったとのこと。

 被験者グループが 32 歳に達したときに、彼らの血液検査および健康診断、犯罪記録調査そしてインタビューを行い、各人が健康面や財産面、そして犯罪面などでどのような大人に育ったかを分析したところ、幼少時の自制心が大人になってからの成功を大きく左右していることが明らかになったそうだ (被験者の 96 % において追跡調査が行えたという) 。

 まず、子供の頃の自制心が最も低かった層 (被験者全体の 1/5) においては複数の健康問題を抱える人が 27 % いたのに対し、自制心が最も高かった層 (被験者全体の 1/5) ではたった 11 % だったとのこと。また自制心が最も低かった層において低所得とされる年収 1 万 5 千ドルを下回る人は 32 % もいたが、最も高かった層においては 10 % しかいなかった。

 さらに、自制心が最も高かった層が子供を一人親で育てることになる割合は 26 % であったが、最も低かった層では 58 % であった。そして何らかの罪で有罪判決を受けたことのある人は、最も高かった層においてはたった 13 % でしかなかったが、低かったそうにおいては 43 % にも上ったとのことである。

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