中国の高速鉄道システムにおける「知的財産獲得戦略」

2011年1月3日 09:00

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記事提供元:スラド

  insiderman 曰く、

 本家/.「Chinese Intellectual Property Acquisition Tactics Exposed」より。

 中国の鉄道エンジニアが、中国の高速鉄道システム開発の裏話を語ったことが本家/.で話題になっている。オリジナル記事は中国語だが、/.によると中国は「Chinese Star」と呼ばれる独自の高速鉄道システムを開発。テストでは320km/hを達成したものの、実運用を行うには信頼性や安定性が欠けていると思われたため、海外技術を輸入することを決定したそうだ。

 開発リーダーは「プロジェクトのゴールは(技術を提供した)相手側ではなく、我々の経済を加速することだ」と述べ、「divide-and-conquer」(分割して侵略する)という戦略を取ったという。これは「一社/一国によるコントロールを防ぐため、システムに必要な技術を分割し、それぞれ異なる企業から技術を取り込む」という戦略だそうだ。(海外企業との)交渉はMinistry of Railway(政府の鉄道省)によってリードされたこともあり、交渉は中国にとって有利に進められたという。実際、中国の高速鉄道「CRH2」は日本技術、「CRH3」はドイツ技術、「CRH5」はフランス技術由来であるそうだ。また、「buy-to-build」(組み立てるために買う)という戦略もあり、これら3つの鉄道のうち、最初は(組み立て済みの)全体を購入し、次は部品を購入して中国で組み立て、そしてどんどん中国製の部品を増やしていく、という方法で「中国製」化するそうだ。

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